モンスター級の風力を生み出す
ダブルファンドライヤー
今までにない大風量ドライヤー「MONSTER」が
誕生した開発秘話をご紹介します。
新機種開発のテーマは「髪をいちばん速く乾かすヘアドライヤー」
「MONSTER」の開発がスタートしたのは、2012年10月のこと。ヘアドライヤーは、もともと理美容器具の開発・販売を得意とする、小泉成器の主力商品のひとつです。ヘアドライヤーに対する一般的ニーズは「価格」「美髪効果」「軽量」「低騒音」「速乾性」などが挙げられますが、新機種開発にあたり、全国の営業スタッフが販売店やユーザーの声を拾い上げた結果、「速乾性」のニーズが際立っていることが浮き彫りに。そして、新機種開発のテーマは「髪をいちばん速く乾かすへアドライヤー」に決まりました。
大風量を実現するために、
2つのファン(羽)を備えたモンスター。
「速乾性」のニーズに応えるカギは、何よりも「風量アップ」でした。「“最も強い風”を起こすヘアドライヤーを世に送り出す。それが開発の軸になりました」(商品企画開発部・平野)。
「単純にモーターの出力・回転数を上げたり、吹き出し口を大きくしたりすれば風量はアップします。ただし、出力を上げるならファンにも工夫が必要ですし、吹き出し口を大きくするだけだと風が分散してしまいます」(商品企画開発部・猿丸)。
「速乾のための大風量ですが、軽量化、低騒音、デザイン性を無視することはできない。そこで出たアイデアが、ファンを2つにする“ダブルファン“という仕様です。ダブルファンを際立たせるため、内蔵されたファンが見えるデザインを採用しました」(デザイン開発課・佐藤)。
開発から約1年が経過した2013年9月、2つの羽を持つ大風量のダブルファンドライヤーが誕生。類い希な性能を予感させる「MONSTER」と名付けられ、市場に送り出されました。
「お客様のニーズ」と「時代のニーズ」の両方をつかんだヒット作。
「MONSTER」は発売直後から好調な売れ行きを見せます。家電量販店では狙い通り“髪をいちばん速く乾かす”ヘアドライヤーとして紹介され、ユーザーの「髪が速く乾く!」「スゴイ風量!」などの声がSNSを通じて拡散したことも追い風となりました。
「本当に速く乾きます。熱ではなく風で乾かすので、熱による髪へのダメージも軽減されるんです。他のドライヤーには二度と戻れません」(商品事業部・高橋)。
「以前は髪を乾かすのに30分かかりましたが、MONSTERにしてからは約半分の時間に。面倒だからお風呂は朝に…というのがなくなりました」(商品事業部・武田)。
女性の社会進出が顕著になり、“自分の時間”を大切にする意識が高まる時代に、「MONSTER」はその性能で「時短」を実現させ、市場から高い評価を獲得します。
新たな価格帯の開拓、ブランド力の向上に貢献。理想を求め進化を続ける。
それまでのヘアドライヤー市場は、機能を絞り込んだ「5千円以下」の商品か、美髪効果などの機能を盛り込んだ「1~2万円以上」の商品に二極化されていました。
「そんな中、MONSTERは8千円という“中価格帯”を狙いました。この価格帯では売れないジンクスがありましたが、MONSTERは発売当初から好調。ヘアドライヤーの新たな価格帯を開拓したパイオニアです」(平野)。
「小泉成器の商品=“低価格帯”のイメージ脱却+ブランド力向上にMONSTERでチャレンジしたい想いもありました」(猿丸)
「MONSTER」は毎年モデルチェンジを行い、機能、デザイン、カラーなどの改良・進化を重ねています。最新モデルには、低温風で髪と地肌をケアする「スカルプモード」などの新機能も搭載。「お客様のご意見に耳を傾け、理想のヘアドライヤーに近付けていきたいですね」(佐藤)。
「まだMONSTERの風をご存じない方には、ぜひ一度お試しいただきたいです。きっと“忘れられない風”になると思いますよ」(平野)。